さくらの森
学園だより

新年あけましておめでとうございます

Vol.34

令和7年1月

今年もお正月を施設で迎えた子どもが12名、そのうち何名かは冬休みの間に帰省が叶いますが、入所以来一度も家族とお正月を過ごせなかった子どももいます。

年末年始は子どもにとって楽しみの多い時期ではありますが、心に冷たい隙間風がスーッと吹く時でもあります。そして高校受験を控えた子どもにはラストスパートの時期であり、18歳となり就職を機に巣立つ子どもには最後の冬休みです。

それぞれの子どもが入所時に今までの自分を振り返り、目標をたて(がんばること)、目標に向かって成長していますが、それは今年の干支である蛇のように脱皮を繰り返し一回り大きくなる姿に重なるように思います。

児童心理治療施設は全国に53施設しかない措置施設です。それゆえに、施設のことを皆さんに知っていただく機会はあまりありません。以前は情緒障害児短期治療施設という名称だったこともあり、実習で施設にやってきた学生さんは口を揃えて「子どもに対して身構えていたけれど、どの子も明るく元気でびっくりしました。」との感想を口にします。

こういう先入観がないように、子どもの生き生きした姿を知ってもらいたいと、学園だよりを発行してまいりました。しかし一部の子どもからは、顔が写っていない後ろ姿でも写真を載せられるのは嫌だとの声があがり、保護者には許可をもらっていたけれど本人確認はしていなかったことを大いに反省しました。

今回の学園だよりは子どもにその趣旨を知らせて、今までのことを謝罪した上での発行となりました。

巳年はこれまで努力してきたことが実を結びはじめる年だといわれています。受験生には希望校合格を祈り、卒園して社会に出る子どもには、ここで学んだことを思い出し困った時に相談することが出来るようにと祈っています。

最後に、子どもたちの卒園に合わせ私も12年間お世話になった、さくらの森学園を3月31日に卒園することになりました。今までたくさんの方々に応援していただき心から感謝申し上げます。

災害や紛争がなく、世界中の子どもたちが幸せに包まれる年となりますように。

施設長 中 村 久 美



華棟

「ハロウィン」

10月のお楽しみと言ったらハロウィン。
毎年、子どもたちと「ハロウィンって聞いたら一気に秋!って感じがしてくるね」と話していましたが、昨年は「本当に秋?ハロウィンってこんな暑かった?」と驚きの暑さ。10月の日本の平均気温がこれまでの最高だった1998年の記録を大幅に塗り替えましたが、子どもたちは「そんなの関係ない♪」で「トリックオアトリート!」と言ってお菓子をゲットするのを楽しみにしていました。
園でのイベントで仮装するだけでなく、華棟でも何かしたいな…。とハロウィンクッキーづくりをすることに!クッキー生地を大きく伸ばし、好きな所に型抜きをポンっと痕をつけるだけ。大きいクッキー生地の中に沢山のカラフルなお化けやコウモリ、カボチャ、動物がいっぱい。皆、楽しそうに型を選んで飾りつけもしていました



大きなクッキーは一枚ずつしか焼けず、時間が掛かりましたが「次は私!」「もう焼けた?まだ?」「すごいいい匂い!」とワクワク。焼きあがると自分が作った大きな型抜きクッキーを見て「おいしそう~!」と歓声が!型に沿って慎重に折って「綺麗に型取れた!」と言いながらお口にポン。「もっと食べたい」と声も聞こえてきて、食欲の秋を感じることができました(笑)




樹棟

「クリスマス会」

子どもたちにとって楽しみがたくさん詰まったシーズンがやってきました。
園庭はカラフルなイルミネーションで彩られ、棟内では大きなクリスマスツリーを子どもたちが飾りつけてくれました。職員が事前にクリスマス会用の景品の希望を聞き、子どもたちの喜ぶ顔を想像しながら勤務の合間をぬって、トナカイではなく公用車で高知市内まで買い出しに走ります!今回もラッピングの得意な職員が「職員の愛」も一緒に包んで用意してくれました。
さあ、お待ちかね!クリスマス会の開催です!

今回は〇✕クイズやリズムゲーム等を行いました。〇✕クイズは、クリスマスにちなんだクイズから皆の大好きなキャラクタークイズ等、多岐にわたって出題しました。答えを間違えた際には、解説を聞いて驚いたり笑ったり!リズムゲームの練習の時には、子ども同士で教え合う姿もみられ、大変賑やかなクリスマス会となりました。
クリスマスイベントはこれだけでは終わりません。クリスマスケーキに、クリスマスならではの豪華な夕食、サンタさんからのプレゼント…盛りだくさんです。毎年、心待ちにしているクリスマスを思う存分楽しんでもらえたらと思います。





杜棟

「みかん狩り」

暑い夏も終わり、秋の心地よい風が吹き始めた11月に地元の方のご厚意により、佐川町にある虚空蔵山フルーツランドへみかん狩りに行ってきました。
天候にも恵まれ、快晴の下みかん狩りを楽しむことができました。
道中は狭い山道をぐんぐんと登り、子どもたちは興奮気味。到着後は、現地でお弁当をいただきました。そのお弁当を食べた場所からは、佐川町を見渡すことができ気持ちの良い食事になりました。
腹ごしらえをした後は、いよいよみかん狩り。フルーツランドの園長さんからの説明を聞いて、子どもたち2人と職員のチームとなり思い思いにみかんを収穫しました。「これとか美味しそう。」「これ大きいで。」などと言いながら目を輝かせみかんを見つめる子どもたち。「まずは収穫」「とにかく食べる」など子どもたちなりの作戦でみかんを収穫しており、なかには10個以上食べている子どもまで・・・。
また、フルーツランドには遊具もあり、みかん狩り後はその遊具で元気いっぱい遊んでいました。(あれ、みかん狩りに来たのでは・・・笑)食欲の秋を堪能でき、これからの寒い冬を乗り切るパワーをチャージすることができました。                         



特別出演、職員も挑戦!



C-1グランプリ


昨年から職員と子どもで日めくりカレンダーを作っています。
力作ぞろいの作品をみんなで鑑賞しようと、レクリエーション委員会が作品を玄関に張り出してくれました。いやいや張り出すだけではもったいない!
C(カレンダー)―1グランプリをやろうじゃないかということになり、全員に投票券を配布しました。
画伯の異名を持つAちゃん、しぶいタッチのB君、アイデアが光るC君、いつも締め切りに追われてヒイヒイ言っている職員D、絵心0でやけっぱちで描いた職員E、仕事を忘れて作画に夢中だった職員Fとみんなが固唾をのんで見守っています。
結果発表は1月14日です。さあ誰が栄えある初代グランプリに輝くでしょうか!こうご期待!




ご支援ありがとうございました


  • 青森県つがるにしきた農業協同組合
  • 井上和江
  • 井村啓司
  • 海鮮料理海ぼうず
  • 山田真紀
  • 片岡牧子
  • 北村鮮魚店
  • 工藤ルリ子
  • 楠瀬武司
  • 高知県市町村職員互助会
  • 鈴木俊
  • ㈱トサトーヨー・野川典史
  • ドミノピザ・ジャパン 能見文子
  • 萩野昭子
  • 秦直輔
  • 広田理容店
  • ㈲西村謄写堂
  • ポピーフローリスト 
  • 松田雅子
  • 丸岡留美子
  • 三木寛伸
  • 山崎食品
  • 渡邉紀
  • 篤志家
  • 敬称略順不同 令和6年9月~


Special thanks

お誕生日に届く花束に、バレンタインチョコやいちご狩りなど、佐川町の皆さんに支えていただき心から感謝申し上げます。
また、以前さくらの森学園の子どもがよさこいを踊ったチームに山崎食品の社長さんがいらしたご縁で、毎年クリスマスケーキをいただくようになりました。昨年も、たくさんのクリスマスケーキのおかげで、笑顔の溢れる幸せなクリスマスになりました。
ありがとうございました。





余った年賀状や書き損じはありませんか?

タンスの中の切手、図書カード等の金券、書損じの年賀状、活用させていただきます!
「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときはさくらの森学園 担当:西森にご連絡を!!
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

社会福祉法人 同朋会
児童心理治療施設 さくらの森学園
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1115-3
Tel 0889-22-4333 Fax 0889-22-4332
E-mail sakuranomori@douhoukai.or.jp