さくらの森
学園だより
令和6年度のスタートです!
寒かった3月から4月に入り、気温が急上昇して一気に春が訪れました。
桜の名所である佐川町は春爛漫、町内や園内で桜や色とりどりの花が咲き乱れています。
令和6年度は入所児童17名、新人職員2名を迎えて常勤職員25名でのスタートです。
入所定員30名として開設時から運営してまいりましたが、入所児童の課題の変化に合わせ個室で対応していることなど、ハード面での難しさから令和6年度より入所定員を20名とさせていただくことになりました。
国が令和2年に掲げた目標値は、「概ね7年以内(3歳未満は概ね5年以内)に乳幼児の里親等委託率75%以上、概ね10 年以内に学童期以降の里親等委託率50%以上」です。支援を必要とする家庭等に対しては、家庭養育優先原則とパーマネンシー保障の理念に基づくケースマネジメントを徹底する必要があります。里親委託や少子化により入所児童が少なくなることを視野に入れ、専門性を活かした地域支援や施設の在り方を考えていかなければなりません。
そして大きな課題として、元旦に襲った能登半島大地震を教訓に、今年度は災害に備える取り組みを強化してまいります。幸い津波の心配はないものの、高知市から通勤する職員が多く、国道33号線が寸断されると施設が孤立することが考えられます。
法人内の児童養護施設さくら園と連携し「備えあれば憂いなし」を合言葉に防災訓練や備蓄を見直したいと思います。
令和6年度もどうぞよろしくお願い申し上げます。
施設長 中 村 久 美
さくらのモリンピック
レクレーション委員会主催で初めての運動会を行いました。
華棟、樹棟、杜棟、職員(チーム中村)の団体戦です。職員は勝ち負けにはこだわらないと言いながらも、大人としての意地が炸裂です。子ども達は声を張り上げ自分の棟を応援し白熱した戦いとなりました。翌日は筋肉痛で辛そうな職員もいる中で、元気いっぱい「毎月やりましょう!」との声も上がりましたがさてさて次回はいつに???
職員と子どもが思いっきり汗をかいて笑って楽しい時間を過ごすことこそが、一番の治療的な取り組みですね。
華棟
たこ焼きパーティー
3月25日に【1年間お疲れ様、みんな頑張ったね。】と、退園する子どものために【今までお疲れ様!ありがとう!】という気持ちを込めて「たこ焼きパーティー」を開催しました。職員が準備をしていると、子ども達はワクワクが抑えきれずに台所にやってきます。「手伝うことない?」早く始まらないかと待ちきれない様子です。準備が整うと各自でたこ焼きの種をクルクル回して上手に焼いていました。何個も一度に頬張りながら「美味しい~」と楽しそうに過ごせていました。「私のたこ焼きの形を見て、すごい上手」と大人と子どもでどっちが上手かなんて笑いながら言い合い、巣立っていく子どもとの別れを惜しみました。どの子にとっても良い思い出になったのではないかと思います。
この1年子ども達が頑張っている様子を見てきて、お疲れさまという気持ちでいっぱいです。別れもありこのメンバーでは最後の行事となりました。春休みにゆっくり休息してまた一緒に頑張っていけたらなと願っています。
樹棟
のいち動物園へ外出に行きました。
樹棟では3月にのいち動物園へ外出に行きました。お昼ご飯は皆が大好きなハンバーガー屋さんで注文しました。メニュー表を真剣に見て、様々な組み合わせから選びます。美味しそうに頬張る姿が見られて良かったです。
天気はあいにくの雨でしたが、子どもたちは気にする素振りなく、傘を片手に元気いっぱい動物を見ていました。そんな子どもたちの思いが通じたのか雨が弱まってくれ、ゆっくりと園内を回ることができました。
子どもたちに人気が高かった動物はカワウソです。温かそうな箱の中にいるカワウソが可愛らしいポーズを見せてくれました。職員もシャッターチャンスを逃さないように何枚も写真を撮ってしまうほどの可愛さです。
棟に帰園した後も「カワウソが可愛かった。」と職員に話してくれました。そして、元気いっぱいの子どもたちが静かになった場所があります。
それはコウモリなどがいる洞窟です。暗い道を少し慎重に歩きながら回りました。
たくさんの動物を楽しく見ることができました。皆にとって大切な春休みの思い出になってくれていると嬉しいです。
杜棟
小村神社へ初詣
コロナ禍による帰宅の制限がなくなり、多くの子どもが帰宅しましたが、2名の子どもが杜棟で新年を迎えることになりました。そこで今年は元旦に小村神社へ初詣に行って参拝してきました。神社に到着しまずはおみくじを引きました。書かれた内容をろくに読まない子と一喜一憂する子。おみくじを近くの枝に結んだ後は神殿に向かいます。お賽銭を投げ入れて手を合わせ、真剣になにやら神様にお願いしていました。「何をお願いしたが?」と尋ねても何をお願いしたのかは教えてくれませんでしたが、さて何を祈願したのでしょうね?
今年の杜棟のメンバーには中学に進学する子、定時制高校を卒業し就職する子がいて、たくさんの分岐点がありました。それぞれが自分の将来に向かって努力し、たくさんの人に支えられながら成長し、新たな門出を迎えることができました。令和6年度は職員に新しいメンバーが加わります。また新たな1年を子どもたちの健康と成長を職員一同で願い、楽しみにしていこうと思います。
分教室の卒業式
令和5年度佐川小学校、佐川中学校分教室の卒業式が3月13日に行われました。
佐川小学校を卒業する子どもが2名、中学校を卒業する子どもが2名、家族や関係機関の皆さんに見守られて巣立っていきました。
見送る側は小学生が2名、中学生が2名です。
どの子も学校に行き辛くなったり大きな集団に馴染めなかった経験があります。ましてや大人数の前で大役を務めるような経験はありません。そんな子ども達ですが小学生は送る言葉、お礼の言葉、中学生は送辞と答辞を立派に述べることができました。
小規模な分教室ならではの、校長先生から卒業生ひとりひとりに向けた温かな式辞があり、式典後には日頃の子ども達の姿を小学部の先生が撮影し、編集した写真を上映して下さいました。式に列席した職員は「あの子がこんなに立派に大役をこなせるなんて!」と感激したり、胸が熱くなったりしていました。
そして来賓として出席してくださった濱田教育長が帰り際に「ここにくると幸せな気持ちになる」と言ってくださったことは令和5年度で一番うれしい言葉でした。
- 伊藤みどり
- 片岡牧子
- 木原恵美子
- 北村鮮魚店
- ㈱岡村文具
- ㈱クロスポイント・アドバイザーズ
- 須田久美
- 松田雅子
- 果樹園さかもと
- 竹内由美
- ㈱シュアティ・萩野昭子
- 秦直輔
- 広田理容店
- ポピーフローリスト
- MomoNori
- 矢野正裕
- 篤志家
- 敬称略順不同 R5年4月~
寄付金を使わせていただきました
子ども達と職員で、隣町の日高村にあるレストラン高知に「卒業、進学、進級を祝う会」として食事に行ってまいりました。
事前に各自食べたいものをメニューの中から選んで頼んでおくのですが、一番人気は毎回麺類です。今回も多くの子どもが天ぷらうどんのセットやラーメンを頼んでおりました。
デザートも楽しみの一つですが、パフェやソフトクリームだけでなく、和のテイストで攻める子もおり、お腹いっぱい大満足の楽しい外食となりました。応援してくださった皆様、ありがとうございました。
余った年賀状や書き損じはありませんか?
タンスの中の切手、書損じのかもめーるや年賀状、テレフォンカード活用させていただきます!「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときはさくらの森学園担当:西森にご連絡を!!
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。
どうぞよろしくお願い申し上げます。
社会福祉法人 同朋会
児童心理治療施設 さくらの森学園
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1115-3
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