さくらの森
学園だより

二学期のスタートです!

Vol.30

令和5年9月

「異常気象のせいで今年の夏は特に暑い」と毎年のように言われていますが、今年も全国で猛暑日の更新をしています。各地で線状降水帯が発生し、南国土佐よりも東京の方が気温の高い日が多く、大型台風6号が長期間にわたり日本列島に影響を及ぼしました。4年ぶりに開催された高知市納涼花火大会は延期となり、続いてやってきた台風7号の影響を受け、4年ぶりに通常開催となったよさこい祭りは、前夜祭に突然スコールのように降り注ぐ雨での幕開けとなりました。

さて、暑いのはお天気だけではありません。今年は施設のある佐川町に「らんまん」効果で全国から熱い視線が集まっています。

ドラマの主人公である牧野富太郎博士は「佐川小学校」に通っていた(2年生で自主退学)ので、さくらの森学園の子ども達と母校が同じ大先輩にあたります。


幼い頃から好奇心が旺盛だったそうで、子ども達が園庭でトカゲや昆虫を捕まえて観察している姿に、自然に触れて育まれる好奇心こそが、子どもの未来の窓を開く大事な役目なのではないかと思います。子ども達には牧野博士のように「自分が好きなこと」を追求してほしいですね。でも「植物一筋」で、研究のために高価な書籍や器具などの購入にお金を使い、金銭感覚が欠如していたと言われていますので、そこだけは見習ってほしくはないものです。なぜなら自分でお金と時間を管理できることが、自立への条件だからです。

お金の管理の練習として子ども達に渡すお小遣いは「生活訓練費」という名目で措置費の中の事業費として支弁されています。小遣い帳にお金の出入りを記入し、小遣いを貯めて欲しいものを買うことや、時間の管理の練習としてスマホやゲームに振り回されないように時間を決めて約束を守ることを学ばせています。

我慢して自分の力で欲しいものを得る喜びを感じてもらうこと、ネットで繋がるバーチャルよりもリアルを充実させ楽しい経験を積ませることを、これからも職員一同汗を流し知恵を絞って取り組んでいこうと思います。

施設長 中 村 久 美



杜棟




「浦戸湾のんびりクルーズ」

7月25日、株式会社 土佐レジン様からのご招待で、『浦戸湾のんびりクルーズ』に行ってきました!
前日まで天候がすぐれず「明日は無理やろうか…」と子どもたちも心配していましたが、当日は気持ちの良い青空が広がり、絶好のクルーズ日和となりました。

港に到着して、まずはお弁当。みんなそれぞれ好きなメニューを注文し嬉しそうでした。船の事務所には飼い猫がいて「可愛い~!」とメロメロになっていました。

職員も含めた全員で記念撮影後、いよいよ出航です!動き始めると風がとても気持ちよく、「すごい~!」「気持ちいいね」と職員も子どもも大はしゃぎでした。約80分かけての、クルーズは高知港を出発したのち、浦戸湾を進み、浦戸大橋の下を通ります。浦戸湾には魚の群れがたくさん見え、子ども達も楽しそうです!浦戸大橋の下を通る際は、子ども達よりも職員が「すごーい!」と感激していました(笑)

浦戸大橋の下を通過後は桂浜へ向かいます。坂本龍馬の像が見え、普段みる桂浜とは違った景色を見ることができました。

その後は海から造船所を見ました。近くで見る船はもの凄い大きさで、この船を人が作っていることに「人間ってすごいね」とガイドさんと子どもが一緒に話す場面も…。

最後には、子ども達からガイドさんたちにしっかりお礼を言う事もできました。
80分ののんびりクルーズは楽しすぎてあっという間に終わってしまいましたが「楽しかった!」「また行きたい」と子どもたちにとって、また職員にとっても、とても良い思い出になりました!




樹棟



「釣り体験」

せっかくの夏休み、子どもたちに楽しい体験をしてもらいたいという気持ちから「海釣り体験」を企画しました。樹棟は釣りが好きな子どもが多く、「釣りがしたい!」とリクエストの声がよくあがります。実は毎年釣りの行事計画を立てていますが、雨や新型コロナの影響により実現できないことが続いていました。

今回も数日前に発表されていた当日の天気予報は曇りのち雨。職員は「今年も無理かもしれない。」と肩を落としていました。

しかし、願いが通じたのか、海釣り体験当日は天候に恵まれてなんと晴天となりました!出発前、子どもたちは、嬉しすぎてどこかそわそわと落ち着きのない様子で車に乗り込みます。
フロントガラスから海が見えると「うわあー!海やあ!」と思わず声をあげていました。

釣具店に到着するとみんな足早に店内に入ります。釣り具をレンタルし、インストラクターさんの説明を聞いて、いざ海釣りへ。近くの堤防から竿を投げます。

ほとんどの子どもが、アジなどの魚を釣り上げることができて、歓声をあげていました。釣った魚はレンタルした透明なボックスに海水を入れて観察し、フグが膨れたようすを顔でモノマネして大笑いするなど、楽しすぎる時間が流れていきました。釣り竿の扱いに慣れず糸が複雑に絡まりあった子もいましたが、自分からインストラクターさんにお願いして、ほどいてもらっていました。

思い思いに釣りを楽しんだ後は、名残惜しそうに釣り竿を片付けていました。普段はなかなかできない海釣りは、子どもたちにとってよい経験になったと思います。



華棟

足摺海洋館SATOUMI

8月20日に足摺海洋館SATOUMIに行きました。久しぶりの棟外出は天気にも恵まれ絶好の外出日和です。子ども達だけでなく職員も朝からウキウキして、楽しみだねとお互いに自然と笑みがこぼれていました。

 足摺岬に向かう途中で「ゆーいんぐ四万十」に寄って、あれもこれも美味しそうと言いながら各々が昼食用にハンバーグや総菜など好きなものを買いこみました。
車の中ではみんなで歌を歌ったりと、とても楽しく過ごしていきました。

まずは足摺海洋館の隣にある公園で昼食タイムです!海を目の前にして昼食を楽しみ、「あつーい!」と言いながらも海を見ながら「綺麗だね」と言いあったことでした。
 足摺海洋館では見たことない魚に興味深々です。「可愛い」「変な魚~」なんて言いながらとても楽しそうでした!水槽に囲まれた幻想的な空間での魚の餌やり見学では、「すごいね」と言いながら静かに魚の様子を見ていました。みんなで一緒に写真を撮ったり、水槽をのぞき込んだり各々が楽しんでいる様子を見て職員も夏休みの楽しい思い出作りができたことを嬉しく思いました。





ご支援ありがとうございました



  • 浅川京子
  • 池葉広野
  • 上續禎昭
  • ㈱岡村文具
  • 片岡牧子
  • 北村鮮魚店
  • 工藤ルリ子
  • 国際ソロプチミストよさこい高知
  • シュアテイ・萩野昭子
  • 白石慈恵
  • 須田久美
  • 竹内由美
  • 中平鈴代
  • 西森遼子
  • 広田理容店
  • 藤江ゆかり
  • ポピーフローリスト
  • 丸岡留美子
  • 三本和
  • 諸星沙耶
  • MomoNori
  • 横畠亨
  • 和田光明
  • 株)土佐レジン
  • 篤志家
  • 敬称略順不同 R5年4月~


お風呂場を改修しました!


皆様からお寄せていただいたご厚意により、子ども達から寒いと評判の悪かったお風呂をユニットバスに改修しました。10年ほど前までは子ども達が数人で入浴していましたが、自分だけでゆったりと過ごせることや、境界線を守る視点からも現在は個浴としております。

 ただし7名の子どもにお風呂は一か所。その順番をめぐってはトラブルになることもしばしばです。タイマーを使用して後の子が待たされないようにと工夫をしたりと職員はトラブル回避に知恵をしぼっています。



秋祭り&分教室の参観日

コロナの感染状況にもよりますが、来る10月28日(土曜日)に分教室の参観日と縮小版の秋祭り&バザーを開催します。お構いない新品のバザー用品がございましたら、9月30日までに施設にお届けいただけたら幸いです。

なお送っていただく場合の送料はご負担いただけますようにお願いいたします。



社会福祉法人 同朋会
児童心理治療施設 さくらの森学園
〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1115-3
Tel 0889-22-4333 Fax 0889-22-4332
E-mail sakuranomori@douhoukai.or.jp