さくらの森
学園だより
令和4年度のスタートです!
コロナと共に迎えた新年度、昨年度も「秋まつり」は開催できませんでした。
今年度も全く予定が立ちません。いつまでマスク生活が続くのかとため息が出ます。
さて、この春、中学校入学2名、高等学校入学1名、特別支援学校高等部2名、専修学校入学 1名と全員が希望通りの進学をすることができました。そして色々と手を焼かせた子が、社会の中で育ててもらい、准看護師の資格を取得したと嬉しい報告もありました。
母、祖母、職員一同に見送られ、さくらの森を後にした子どもの祖母から、施設にメッセージが寄せられました。そこには施設への感謝の言葉とともに、自分たちが育てていたら今日のような日を迎えることができなかった、この子の笑顔がそれを物語っているとのことでした。
親も子も何かに躓き、どうしたら良いのかわからなくなることがあります。私たちは家族ではないからこそできることがあります。いったん縺れた糸をほどくお手伝いをさせていただけたこと、この子に出会えたことを本当にうれしく思います。
施設では「事業計画」を毎年作っています。各部署、各委員会で練り上げ、職員会議で作成したこの計画を、どう子どもたちに伝えるのか悩みながら、3月末の子ども会で各生活棟の職員と園長で「さくらの森学園事業計画」の説明をしました。
施設では「子どもが権利の主体」と謳いながら、子どもたちが声を上げられる環境を作れているでしょうか?「子ども会」と言いながら職員から子どもへの伝達の場になってはいないでしょうか?子どもたちが自分たちの生活をより良いものにしていくために、しっかり自分の意見を言えるような環境と力をつけていかなければなりません。
まだまだ不十分な取り組みですが、「さくらの森学園事業計画」の冒頭にある基本理念をしっかり胸に、5名の新しい職員を迎え、新たな気持ちで子どもたちを温かく支えていきたいと思います。今年度もどうぞよろしくお願いいたします。
【さくらの森学園基本理念】
子どものありのままを受け止め、
子ども自身の成長する力を信じ、
私たちはチームの力で、子どもたちの今に寄り添い未来を変える
施設長 中 村 久 美
華棟
「せっかくの休日も、コロナのせいでどこにも行けん・・・何かしたい!」と言う子どもたちの声に応えて、華棟では、外食にいけないかわりに寄贈でいただいたリンゴでアップルパイ作りをしました。
オーブンからはパイ地が焼ける香ばしいに匂いと、リンゴの甘酸っぱい匂いが漂い、「いいにおーい!」と出来上がりを待ちきれない様子でした。
出来立て熱々のアップルパイに「美味しい!もっと!」と次々にお代わりのリクエスト。
こんなに喜んでくれるなら、コロナが落ち着いたら、みんなでまたお菓子作りをしようと、職員で話しあいました。
新年度を迎えても、コロナが収束する気配がなく、子どもたちにとっても職員にとっても息苦しい毎日が続いています。そんな気持ちを吹き飛ばすように、園内や棟内で楽しめるような行事を考えて子ども達を喜ばせたいと思います。
コロナが落ち着いてきたら、みんなで外出をして、楽しい思い出の多い 1 年にしていきたいと思います。
華棟の子ども達、進級、進学、第1志望の高校合格おめでとう!
樹棟
節分
2月3日の節分の日、子どもたちに節分に込められている意味や由来を知った上で、日本の伝統文化である豆まきを体験してもらいたいと「節分」の行事計画を作りました。例年はグラウンドに全棟の子どもが集まって大人数で豆まきをしますが、コロナ禍では「密」は厳禁。そこで職員が知恵を出し合って、それぞれの棟で趣向を凝らした豆まきを行うことにしました。
樹棟では、17時半にリビングにみんなが集まって、その日に感じたことや様々な思いを話し合う『つどい』という時間がありますが、その時間を利用して、節分の意味や由来について話しました。普段はざわざわと騒がしいこともある子どもたちですが、何かを察したのか静かに話を聞いていました。
そして夕食後、それぞれがゲームなどをして余暇時間をゆっくり過ごしているときに、職員が変装した赤鬼と青鬼の2体がリビングの窓に現れました!
突然現れた鬼に一瞬ぽかーんとした子どもたちでしたが、職員の号令で一斉に、そして大はしゃぎで鬼に向かって豆を投げました。普段は優しい職員も鬼になりきり、応戦する子ども達と楽しい時間を過ごしました。「みんなが健康で幸せに過ごせますように」という願いをこめて、悪い鬼(もの)を追い出しました!
樹棟の子ども達、進級、進学おめでとう!
杜棟
今年も、杜棟の子どもたちはそれぞれの春を迎える事が出来ました。 今年中学部の卒業生となったAくん。夏頃から進路決定にむけ取り組み、つい1ヵ月前は受験のことで頭がいっぱいに…正直たくさん悩みました。結果は、無事に志望校に合格することができ本人も一安心です。
3月18日、分教室での卒業式。毎年ですが、子どものたくましくな った姿、前を向いて進む力にこれまでの頑張りや成長が見え、思わず「うるっ…」と。職員として、これまでのしんどかったことや、子どもと衝突したことがなかったかのようにさえ思えてきます。
卒業式では卒業生に送る送辞、在校生に送る答辞、どちらも杜棟の子どもが担当し、役割をしっかり果たしました。それぞれ、さくらの森学園に来た理由や時期は違いますが、皆なでこの日を迎えられたこと、色々な方が関わって下さり子どもの成長に繋がっていること、感謝の気持ちでいっぱいです。
少人数で行われた卒業式でしたが、子ども同士・教員とのつながりが感じられるあたたかい卒業式となりました。
杜棟の他子どもたちは進級、高校進学、専修学校進学により退園、と様々ですが、それぞれが自分の道を歩んでいく事になり、新たなスタートを切りました。ファイト—!!
お寿司イベント
コロナで昨年度は開催できなかったお寿司イベントを1月18日に高知中央市場鮮魚買受人共同組合様、高知県日本調理師技能士会様、なとわ様のご協力で開催しました。オミクロン株の感染が増え始め、ギリギリセーフのタイミングでした。
音楽の授業を通して子ども達とふれあい、よき理解者であるう~みさんが駆けつけてくださり、子ども達は大喜び。美味しいお寿司を堪能し、職人さんへの質問タイムは時間が足りないくらいでした。職人さんの白い帽子が欲しいとおねだりする子もいたということで、帰りに心優しい職人さんが「僕ので良かったら」と事務所に白い帽子を届けてくれました。
参加できなかった高校生や本校に通う中学生には豪華なちらし寿司の用意までしてくださり感激のお寿司イベントでした。ありがとうございました。
ご支援ありがとうございました
石原啓子 遠藤光一 沖野和賀子 カウリ・ホリスティック・ヒーリング 濱美奈子 北村鮮魚店 ㈱クロスポイント・アドバイザーズ 国際プロプチミスト 100 高知 片岡牧子 佐川町商工会女性部 須田久美 高知中央市場鮮魚買受人協同組合 高知県日本調理師技能士会 竹内由美 なとわ ㈱シュアティ・萩野昭子 藤江ゆかり 美容室ピアリレガロ・岡崎由也里 広田理容店 ㈲西村謄写堂 ポピーフローリスト 村田恵理子 MomoNori 矢嶋桃子 矢野正裕 篤志家
敬称略順不同 令和4年 1 月~
寄付金を使わせていただきました
さくらの森学園を応援してくださっている方々のご厚意で、昨年度は卓球台を新調し通学用の自転車を購入しました。
そして3月18日に感染対策を万全にして、全員で卒業祝いに日高村のレストラン高知に外食に出かけました。
こういう時の子どもたちの嬉しそうな顔といったら!
それぞれがメニューの中から好きなものを選び、食後のデザートを満喫しました。
「また連れて行ってくださいと園長に頼んでおいて」との声。
子どもたちに代わり皆様のご厚意に心から感謝申し上げます。
余った年賀状や書き損じはありませんか?
タンスの中の切手、書損じのかもめーるや年賀状、活用させていただきます!「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときはさくらの森学園 担当:西森にご連絡を!!さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。どうぞよろしくお願い申し上げます。