さくらの森
学園だより

二学期のスタートです!

Vol.24

令和3年9月

高知県では、まん延防止等重点措置が8月27日から適用され、感染拡大は しばらく止まりそうもありません。「デルタ株」に続く変異株も出ており、今年 の秋祭りは規模を縮小して開催をする予定でしたが、残念ながら中止とさせて いただくことにしました。

新型コロナウイルス感染症の拡大が止まらぬまま迎えた夏休み。 さくらの森学園はこの夏公開された「竜とそばかすの姫」の舞台となった仁淀川が近く、自然豊か な佐川町にありますが、三密を避けるため恒例のそうめん流しは開催できず、感染者の多い高知市 内への外出も中止。コロナの感染対策レベルが「非常事態」に上がってからはヨガ教室もお休みに。 子ども達にはできないことが多い夏休みとなってしまいました。
しかし、こんな嬉しい出来事がありました。

それは卒園した K 君からの突然の電話に始まりました。 当時いた職員が近況を聞かせてもらい、何人の子どもが今施設にいるのかと聞かれ、数日たってか ら手紙と図書券が人数分送られてきたのです。
手紙には自分の人生を振り返り、施設が自分の原点だと感じたこと、微力ながらも何かできるこ とはないかと考え図書券を贈ることにしたことが書かれていました。 そして図書券に込めた想いとして、「小説、漫画、雑誌どれを購入するにしても、施設にいる子ど も達が自分の頭で考えて悩み、何かしらの知識や経験を得てくれたらとても嬉しいです。」とあり ました。

子ども会の席で手紙を職員に読んでもらい、子ども達に図書券を手渡しました。 普段はなかなか素直になれない高校生も「金額じゃないがって、気持ちが嬉しいがって」と少し先 を行く先輩の想いを受け止め感じるものがあったようです。
子ども達に向き合う仕事はたくさんの苦労があります。不規則なうえに友人や家族が休みの週末 にも勤務があります。子ども達への支援に行き詰る時もあります。 でもこうして一人の人間の成長に深く関われる仕事が他にあるでしょうか?
子ども達の過去を変えることができませんが、私達は子ども達の現在を変えるお手伝いをしてい ます。そして子ども達自身の成長により、未来が変わり過去の意味を変えることができると信じて います。
これからも職員と力を合わせて、子ども達の未来に光が差すような支援を続けていきたいと思い ます。

施設長 中村 久美

杜棟


今年は新型コロナウイルス感染症と長雨で、なかなか夏らしいことができませんでしたが、夏休 みも終わりに近づき、最後に何か楽しい思い出を!!ということで園庭で花火をしました。今年は 例年の手持ち花火に加え、新しく噴射花火も用意したところ「うわーすげー」と子ども達は大はしゃぎ!

手持ち花火をくるくると回し弧を描いたり、ワイルドに両手持ちしたり、 中にはオリンピックの聖火ランナーのように花火を掲げて走る子もいたり と、杜棟ならではの豪快な楽しみ方をしていました。
それを見守る職員は怪我をしないか心配しながらも、子ども達の楽しむ力に感心していました。
最後はみんなで線香花火をして夏の最後を締めくくり、園を出た後も安 全に花火を楽しめるようにと、火気の取り扱いや後始末の方法も伝授して 終了としました。

「来年もしたいね」との子ども達の声が聞こえてきて、準備をした職員も嬉しくなりました。
来年はコロナを吹き飛ばす大きな花火を見せてあげたいな~。

樹棟


いつも楽しく賑やかな樹棟ですが、5月に新しく小学生の男の子が仲間入り、さらに楽しく賑や
かになりました。
今年の夏休みは新型コロナウイルスの感染者数が高知県で増加したことや、天候も不安定で雨の
日が続き、夏らしいことがあまりできませんでした。そんな中、少しでも季節を感じてもらおうと、
職員が近くの山で竹を切り出してきて、七夕の笹の準備を行いました。

折り紙で作った彦星や織姫などを笹に飾りつけていると、元気な子どもたちが「先生らぁ何しゆうが?」と駆け寄ってきて「俺もやる!」と一緒に手伝ってくれました。最後に子ども達が書いた【考古学者になりたい】【字が上手になりたい】【サッカーボールが欲しい】などの短冊を付け立派な七夕飾りが完成しました!

残念ながら今年の七夕は曇り空。彦星さんと織姫さんは無事に逢えたのでしょうか?そんなことを皆で考えながら、調理職員が腕を振るった七夕にちなんだ献立の夕食を楽しみました。
他にも夏らしさを感じてもらえるように、スイカを食べたり花火をしたりしました。長雨さえなければ仁淀川での川遊びにも行けたのに残念です。
来年の夏は短冊に託した【コロナが収まり皆で外出】という職員の願いが叶いますように。
←(夕食で振舞われた、天の川をイメージした素麵)

華棟

この夏休みはコロナ禍で、高知県での警戒レベルが「非常事態」となってしまい、どこにも行けず・・・。
そのため DVD での映画鑑賞と、グラウンドで花火をしました。
みんなで同じ作品を観て、映画館気分を味わおうと企画した映画鑑賞会。「どんな映画が観たい?」といくつか候補を出し合って選んだ映画は『天気の子』です。

映画館なら売店で買うのはポップコーンでしょ!ということで映画館に行った気分を盛り上げようとポップコーンを用意し、他にもこの日のために奮発したおやつを食べながら、皆静かに(ここが男子棟とは違うところ)真剣な顔で映画を楽しみました。みんなで映画を観るっていいね!と子ども達には大好評で、次回は「『リメンバーミー』を観たい!」という声が上がりました。

そして夏休み最後のお楽しみの花火。
皆しっかり職員からの注意事項を聞いてから、楽しむことが出来ました。
「線香花火の火が落ちずに消えたら、自分の願いが叶うがで!」と一人の女の子が口にすると、それを聞いて皆それぞれの願いごとを口にしながら線香花火とにらめっこする場面もありました(笑)

コロナ禍で例年のように外出することが難しくなり、園内で過ごすことが多かったのですが、その中でも子ども達と職員で工夫しながら、楽しく夏休みを過ごせたと思います。



苺狩り




今年も黒岩の横畠さんから苺狩りのご招待をしていただきました。 今年初めて参加する子が多数いて、大粒の苺をみつけては「ここにある! 見て!」と嬉しそうに分教室の先生に報告し、摘み 取ってはパクリ!でもその一方で果物が苦手と言う子は、苺の甘い匂いを避けて、ハウスの外でカエルとにらめっこをしていました。分教室でパフェを作るための苺もしっか りと収穫し、今日一番のお楽しみ、パフェ作りに挑戦です。カップの中に コーンフレーク、刻んだ苺、アイスにポッキーと豪華なデザートが完成し ました。苺を食べられない子のトッピングはチョコレートソース。黙食と号令をかけなくてもモク モクと食べる子ども達でした。

分教室の午後の授業でスイーツを作って食べる時は、下校後のおやつを用意しないことになっていますが、下校後のおやつが無くならないようにと、パフェは給食後に食べるということを先生に提案し、下校後のおやつを確保したとのこと。
子ども達、おやつのことになると一致団結、対策を考えますね(笑)

ご支援ありがとうございました


浅川京子 池葉広野 沖野和賀子 片岡牧子 川本和輝 北村鮮魚店 木原恵美子 工藤ルリ子 栗原佳代子 (株)シュアティ・萩野昭子 NPO 法人タイガーマスク基金 竹内由美 西川明三 (有)西村謄写堂 北海道高知県人会連合会 美容室ピアリレガロ・岡崎由也里 広田理容店 ポピーフローリスト 村田幸美 望田明子 MomoNori 森崎智 八木雅昭 海ぼうず・山田真紀 和田光明 篤志家 ライオンズクラブ国際協会 336‐A 地区 敬称略順不同 令和3年4月〜

≪余った年賀状や書き損じはありませんか?≫

古い切手、書損じの官製はがきや余った年賀状、テレフォンカード活用させていただきます! コロナ禍での巣籠りで、断捨離をしている方も多いのではないでしょうか? 「こんなものがあるけれど施設で使えないかしら?」こんな時にはさくらの森学園担当:西森まで ご連絡ください。バザーはお休みしていますが、子ども達の生活に活用させていただきます。
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

≪HPリニューアル工事中≫

ドローンで法人全体の撮影をしてもらいました。 手前の建物がさくらの森学園です。 今年度中には完成させたいと思っていますが、パンフレット を作る際にも今回も、あーでもない、こーでもないと時間が かかり、デザイナー泣かせのさくらの森学園です。
次回の学園だよりでは「完成しました」の報告ができるように頑張ります。乞うご期待!