さくらの森
学園だより

新年あけましておめでとうございます

Vol.22

令和3年1月

コロナ禍の中で迎えたお正月。
昨年一年を振り返ると目に見えないウイルスに翻弄された年でしたね。
緊急事態宣言解除後は子どもたちの家族交流、外出、外食、アルバイトをどうするか、職員の行動規範に頭を悩ませる毎日で、障碍者施設でのクラスターもあり気が休まることのない年でした。
昨年大ヒットの「鬼滅の刃」上映のニュースに、高知県内で感染者がしばし出ていない今ならと、期間限定で高知市内のイオン外出、映画鑑賞を許可しましたが、12月に入り連日2桁の感染者が出はじめ、高知県の警戒レベルが特別警戒となったことで、再び子どもたちの町外への外出や保護者の皆様には申し訳ありませんが帰省を控えていただくお正月となりました。

ということで、15名の子どもが年末年始をさくらの森学園で過ごしています。
あれもできないこれもできないお正月。恒例のお年玉をもっての外出、外食も叶わずですが、クリスマスプレゼントでいただいたボードゲーム、バドミントン、サッカーボールで仲良く遊んでいます。
 
人との交流が制限されたコロナ禍のなか、研修、会議の形が大きく変わりました。
オンライン研修は移動時間がないことで、幼い子どもを持つ職員や生活棟の勤務者が勤務のやりくりをしなくても複数参加できることなどメリットが多くありました。
一方、オンサイト研修は開催時期にコロナの感染状況がどうなっているのか判断が難しく、今年に延期となっていた高知県での児童心理治療施設全国職員研修会はオンラインで開催となりました。またいつの日か全国の仲間に高知に来ていただき、「密」になって交流が出来ればと思います。
 
さくらの森学園は平成18年の開設から今年で14年目を迎えます。
開設当時と違い社会的養育の目指す姿が大きく変化している今、さくらの森学園が高知で暮らす子どもやそのご家庭、地域にとってどんな姿が望ましいのか、ともに歩むことができるのか、職員と未来の姿を考え形にしていくスタートの年としたいと思います。

コロナ禍の中、年末年始に逼迫している医療を支えてくださっている皆様に心から感謝を申し上げます。

2021年がコロナを乗り越え明るい年となりますように。

施設長 中 村 久 美

お寿司イベント



昨年の10月27日にう~みさんが代表を務める「なとわ」様の声掛けで「高知中央市場鮮魚買受人協同組合」様にご協力いただき「高知県日本調理技能士会」の4名の料理人(プロ中のプロ!)さんにお寿司を握っていただきました。いつも騒がしい子ども達ですが、無言で次々お代わり!びっくりするほど食べました。そして浅蜊のおすましに「美味しい!」「栄養士の〇〇さんに浅蜊のすまし作ってと言うちょって」と「お代わり!」の声が続出。満腹、満足の後は子ども達から料理人さんに質問タイム。

「どうして料理人になったんですか?」「初めてお寿司を握ったのは何歳ですか?」と質問した後、なんと料理人さんたちにサインをもらいに駆け寄ったではありませんか!「大きくなったら料理人になりたい人」という質問に全員が「はぁい!はぁい!」と手を上げました。将来、子ども達の中に料理人が生まれると嬉しいですねえ。
←(参加できなかった高校生には特製ちらし寿司をいただきました)



華棟・イオン外出



昨年はコロナウイルスの影響を受け、例年行っている行事も中止が続き、子ども達は園内で過ごす時間が多くなっていました。そんな中、11月上旬にコロナの感染が少し落ち着き高知市内のイオンに行けることに!(イオンには映画館があるのです!)大人から子どもまで大人気の「鬼滅の刃」を観に行くよと伝えると子どもたちは大はしゃぎ!
イオンでの飲食は感染のリスクを考慮し、マクドナルドのドライブスルーを利用して城西公園の近くの芝の上で昼食をとりました。その日は天気も良く、「ピクニックみたいやね」とハンバーガーを食べながら子ども達もニコニコです。
映画館では、入場した際に限定のポストカードが配られて大喜び!上映中は夢中で見入っており、感動するシーンでは涙している子もいました。また、泣いている子にハンカチを渡してあげている優しい子もおり、心が育っていることに嬉しくなりました。
久しぶりに華棟の子ども全員で外出でき、子どもも職員も充実した1日を過ごせました。


休校で自粛中だった頃の子どもたち。 外出できなくても工夫して室内で楽しく過ごしています。 段ボール工作は中でも大人気。


樹棟・誕生日会

樹棟には12月に誕生日の子どもが2人いるので、棟行事として誕生日会を2回開催しました。例年、誕生日の子どもは、行きたい所に職員とお出かけをするのですが、昨年は新型コロナの影響で叶いません。子どもたちのためにできることを考え、家庭的な雰囲気の中で誕生日を祝いたいという思いのもと、誕生日会で子どもの好きなメニューを手料理で振る舞うことにしました。リクエストはそれぞれ、ハンバーグとシチューでした。
当日、台所に漂う料理の香りに興味津々の子どもたち。「何つくりゆうが~?」とかわるがわるキッチンをのぞき込みます。準備に少し時間はかかりましたが、手料理を「おいしい!!」と言いながら笑顔で食べる子どもたちの姿が見られて嬉しかったです。誕生日の子は、バースデーケーキのロウソクを吹き消さずに手で扇いで消し、プレゼントを貰って大喜び。
和やかな雰囲気の楽しい誕生日会となりました。



杜棟




昨年はコロナの影響で生活様式がかわり、それをきっかけに園での生活も対策が必要となり「新しい生活様式」と向き合って過ごしています(>_<) 外出、帰宅の制限がかかる中、ほんの一部ですが杜棟の子どもたちの過ごし方をお伝えします。高校生は学校、バイトから帰ると感染予防のためすぐに入浴をすること、これはだいぶ定着しました。リビングではソーシャルディスタンスを保ちながら、switch(ゲーム)をしたり洋楽を聞いたり、折り紙を折ったりと思い思いに自由な時間を過ごしています。

でもやっぱり男の子なので、体を動かして発散するのが一番良いみたいです。サッカー、卓球、鬼ごっこ、筋トレと…熱くなり過ぎて、暴言がチラホラ聞こえてきたりこなかったり。
コロナ禍の中でありますが、子どもたちは負けずにたくましく年を越せそうです!

分教室のクリスマス

毎年職員全員と本校の校長先生が参加して開催されるクリスマス会ですが、昨年は感染対策のために園長先生とう~みさんだけが参加のクリスマス会となりました。   
小学部の演奏、クイズ、ダンスの後はケーキタイム。感染予防に自分の分だけ飾りつけて教員が配膳です。果物が苦手でチョコのみの黒いトッピングの子もいて個性が出ていました。フリーダンスでは11月に仲間入りした物静かなS君のあっと驚く高速ダンス、R君の側転、Yちゃんの縄跳びダンス、K君のブレイクダンスで大盛り上がりでした。最後はう~みさんの演奏で2020年のクリスマス会を締めくくりました。



ご支援ありがとうございました



石黒雄一 井村啓司 沖野和賀子 片岡牧子 北村鮮魚店 工藤ルリ子 高知県日本調理技能士会   国際ソロプチミスト100高知 四国電力労働組合 佐藤凉子 白石慈恵 つがるにしきた農業協同組合
竹内由美 NPO法人なとわ 西川清水 篤志家 能見文子 美容室ピアリレガロ・岡崎由也里 広田理容店 秀駒精肉店 ポピーフローリスト眞鍋大輔 三木寛伸 美馬スポーツ 村田幸美 MomoNori 山崎食品 
吉田忠                              敬称略順不同 令和2年10月~

四国電力労働組合様からのプレゼント


昨年の12月25日、事前にリクエストしていた子どもたちへのプレゼントを組合の杉藤さんが届けにきてくださいました。
バドミントンセットや各種ボードゲームなどがラッピングされ、各棟の子どもたちに手渡していただきました。
子どもたちはその場で開けたい、何が入っているか知りたいで大騒ぎ。年末年始の楽しみが増えた子ども達。仲良く遊べますように。

余った年賀状や書き損じはありませんか?


タンスの中の切手、書損じのかもめーるや年賀状、活用させていただきます!
「こんなものがあるけれど・・・」と悩んだときはさくらの森学園担当:西森にご連絡を!!
さくらの森学園への寄付金は寄付金控除対象です。どうぞよろしくお願い申し上げます。

タオルいただけませんか?

昨年は秋祭りの中止に伴い、バザー用品を募集しなかったことで、タオル類の寄贈がなく消耗品ゆえに特にバスタオルは不足しています。ご家庭で不要の新品タオルがありましたらご寄付いただけるとありがたいです。直接お届けいただくか、申し訳ありませんが送ってくださる場合は送料のご負担をお願いしております。