さくら通信
web版

令和6年10月号の

Vol.15

2024年10月

児童養護施設さくら園 施設理念


私たちは、子どもたちが


  • 自分も周りの人も大切にできる子ども
  • 主体性を持って意思決定でき、自己表現ができる子ども
  • 困った時に相談できる子ども
  • 基本的な社会生活のマナールールが身に付いた子ども

に育ってくれるよう、日々の支援を行っています。




施設長挨拶

残暑厳しい9月が過ぎ、気候もようやく秋めいてまいりました。いつも児童養護施設さくら園、児童家庭支援センターひだまりにご理解、ご協力を賜りまして有り難うございます。

児童養護施設に入所する子どもたちの背景は益々複雑化、多様化しています。入所してくる年齢やケアニーズも多種多様です。私たち児童養護施設職員の想像を超えた生活環境で暮らしてきた子どもの痛みや悲しみの回復には、入所期間の長短にかかわらず、支援者には大きなエネルギーが必要となり、日々、子どもたちと向き合って培われた専門性に基づく質の高い養育の実践が必要です。

また、地域においては支援を必要としながらもそれがかなわない子どもたちが厳しい環境のもとで暮らしており、そのような子どもを含めたすべての子どもたちの命と健全な育ちを守る役割が児童養護施設には期待されております。さくら園としましても、そのような時代のニーズや果たすべき役割や機能を見据えて進むべき方向を考えていきたいと思います。

今夏も、地域の皆さまのご理解とご協力により、子どもたちが様々な体験をさせていただきました。本当にありがとうございました。
今後とも、変わらぬご支援、ご協力をお願い申し上げます。

社会福祉法人 同朋会
児童養護施設 さくら園
施設長 氏次悟



研修報告

6月17日AED講習会

水の事故が心配な夏を前に、フクダ電子さんに来園していただき、AED講習会を行いました。要救助者を発見した時の動きから心臓マッサージ(胸骨圧迫)、AEDの使用に至るまでの一連の流れをデモンストレーションしました。心臓マッサージは救助隊が到着するまで休みなく続ける必要があります。職員が交代しながら途切れないよう、心臓マッサージを懸命に行いました。
こうした訓練が必要になる状況にならないことが一番ですが、予期しない事故や災害が増えている昨今、備えておくことの大切さを学ぶことができました。



6月20日消防合同避難訓練

高吾北消防本部と中村防災サービスの方々と、職員対象の消防合同訓練を実施しました。火災を想定し、避難時の動きの確認や初期消火などについて学びました。さくら園では子ども一人一人に個室が用意されています。訓練では非常を知らせる警報に気付かず、子どもたちが部屋に取り残されてしまわないよう、一室一室職員が確認に走りました。他の職員とチェックが被らないように、チェック済みの部屋の戸に目印を貼るなどの工夫も行いました。

また、消化ホースを管理して下さっている中村防災サービスさん指導の下、消化ホースを使った放水訓練も行うことができました。放水がどの程度の距離・強さで行われるのか、訓練してみないと体感できないことだったと思います。



生活棟便り


令和6年4月~令和6年8月


男子南棟

GWはイオンとフォレストアドベンチャーに行きました。イオンでは念願の玩具を購入し、映画を観る際にはわくわくがこちらまで伝わってきて、観終わった後には感想をずっと話していました。フォレストアドベンチャーは子どもも大人も初挑戦でした。高所にあるアスレチックはスリル満点!ジップラインは飛ぶことに勇気がいりますが、子どもたちはなんのその。帰る際には「また行きたい!」と言って、初挑戦は大成功でした。

夏休みはカラオケや川遊びが思い出に残りました。高校生の希望でカラオケに行きました。好きな曲を歌っている子ども達の表情は笑顔で、良い思い出になったことだと思います。川遊びでは越知町の宮の前公園に行きました。疲れしらずの小学生と川が大好きな高校生たちが気持ちよさそうに川を楽しんでいました。

男子北棟

1学期があっという間に過ぎ、子どもも職員も慌ただしく夏休みを迎えましたが、夏休み中小学生は川遊びや公園に何度も出かけ、魚を捕まえたり、学校で習った泳ぎを練習したり、鬼ごっこをしたりと職員がついていけないほど、毎日元気はつらつでした!!
中高生組も映画外出やカラオケ・ボウリング外出などを楽しみ、カラオケでは声が枯れるほど職員と楽しんでいました。

今年の夏休みは長かったですが、子どもたちは夏休みの終わりが近づくにつれて「もう後1ヶ月休みがいいな~」と言っていましたが、2学期がいざ始まると学校モードに切り替えていたので感心したことでした。職員も子どもたちに負けないようしっかりサポートしていきたいと思います!

女子南棟

GWは越知町の宮の前公園でBBQと川遊びをする。天気も良く、人も少なかったので、思う存分楽しむことが出来た。BBQではお肉や焼きそば、おやつなどお腹いっぱい食べながら、川で遊び、また食べるなど満喫した1日になった。

夏休みに入り、部活や塾、体育祭に向けての準備で忙しくする中学生、沢山の宿題に終われる小学生、毎日休まず登園する年長など、それぞれの生活リズムがあり大変している中、三食自分たちで考えて料理をして食べ、天気がいい日にはほぼ川遊びを楽しみ、かき氷を何度も食べに行くなど、色々な体験をすることが出来た。

夏休みの終わりでは外出を考えていたが、台風の影響で延期することになり残念がる。しかし、台風も開け花火が出来、嬉しそうにしていた。

女子北棟

新年度に不安や期待を感じていた子どもたちですが、無事に1学期を終えることができました。夏休み中は部活動や塾、進学補習、体育祭へ向けての準備などで学校へ行くことが多かったり、高校生はアルバイトを始めたりと、忙しい日々を過ごしていました。

それぞれが忙しいこともあり、全員が揃っての外出は叶いませんでしたが、かき氷を食べに行ったり、友達と外出をしたりと夏休みを満喫しました。

2学期が始まると、授業やテストと子ども達は疲れた様子でしたが、学校行事の本番に向けて取り組んでいます。2学期も子ども達との関わりを大切にしながら、楽しく過ごせたらと思います。



行事の日の食事

児童養護施設「さくら園」と児童心理治療施設「さくらの森学園」の食事は敷地内に併設されている厨房でまかなわれています。七夕やハロウィンなどの季節行事の日には調理員が腕を振るって、いつもとは少し違った料理を作ってくれます。盛り付けにもこだわって、子どもたちに季節行事の感覚を伝えてくれます。


R4年 七夕


R5年 ハロウィン


R5年 クリスマス



スイートコーン収穫体験


令和6年7月6日㈯


7月6日(土)に越知町役場企画課の食育体験の一環として、越知町内でスイートコーンを生産されている農家さんの畑に出かけてきました。7名の児童と3名の引率職員でお邪魔をさせていただきました。
広い畑に一面のスイートコーンが実る光景は初めて目にするもので、皆がおどろきの表情でした。生産者さんから、スイートコーンが育つまでのお話や収穫の際に気をつけることなどお話を聞くことが出来ました。
今回の参加児童の中には食育に興味がある児童もおり、自身が食べるものがどのように作られるのかを知ることが出来て勉強になったと話をしてくれていました。

日差しが強い中で汗を拭きながらも笑顔を見せながら収穫を手伝った後は、朝一番で収穫して大釜で茹でたスイートコーンをいただくことが出来ました。とても甘く、歯ごたえもあり、あまりの美味しさに皆が笑顔で食べている光景はうれしく感じました。
豊かな自然と大地の恵み、生産者さんの手厚いお世話から実ったスイートコーンをいただくことで、自分たちの食育に対する意識が育っていく貴重な体験をさせていただけたことに感謝を申し上げます。






児童家庭支援センター ひだまり


講演会のお知らせ

高知オレンジリボンキャンペーン2024

子育て応援メッセージ大募集!

【オレンジ色のもの】の写真といっしょに、子育て応援メッセージをSNSで発信しましょう♪
#高知オレンジリボン2024 #オレンジを探そうやメッセージを寄せてくださった方の中から抽選で5名様にオレンジリボングッズをプレゼントします♪たくさんのメッセージお待ちしています!




孤立と虐待のない街づくり
傷つく子どもを
支えるためにできること


講師:石川結貴(ジャーナリスト)

令和6年11月30日(土)
14:30 ~ 16:30
会場:高知県高知市春野文化ホール
ピアステージ(小ホール)



ジャーナリスト 石川結貴】
家族・教育問題、青少年のインターネット利用、児童虐待、介護などをテーマに取材。豊富な取材実績と現場感覚をもとに多数の話題作を発表している。深刻化する児童虐待の問題を多面的に取り上げ、知られざる実態を追った『ルポ居場所不明児童~消えた子どもたち』、『ルポ子どもの無縁社会』は、いずれも大きな反響を呼んだ。


参加申込みフォームページへ


【お問い合わせ】
児童家庭支援センター ひだまり 
TEL:0889-20-0203 FAX 0887-37-9916
FAXは所属・職名・氏名を記入し、送信してください。



ご寄付・ご寄贈・ボランティアしてくださった皆様
(令和6年5月~令和6年9月)

さくら園にいつもご支援くださり、本当にありがとうございます。

須内理絵/西脇亜紀/斎藤正七郎/前田亮/河合翔太/中村博士/大川/片岡/西森/原田/ポピーフローリスト/北村鮮魚店/パーラーフジ/永野保育所/越知町企画課/高知教職員組合/高知県神道青年会/㈱ファシソテイト/㈱ファーストリテイリング サステナビリティ部/有限会社パティオ/未来総合研究所/元職員2名/匿名希望1名 (敬称略・順不同)



                  〒789-1201 高知県高岡郡佐川町甲1110番地1

                       社会福祉法人 同朋会
                      https://www.douhoukai.or.jp

              児童養護施設 さくら園 TEL:0889-22-1236 FAX:0889-22-1331
           児童家庭支援センター ひだまり TEL:0889-20-0203 FAX:0889-22-1331