心も体も健やかに 自分らしさを大切に

心理的困難や苦しみを抱え、日常生活の多岐にわたって生き辛さを感じて心理治療を必要とする子どもを、入所あるいは通所によって治療を行う施設です。子どもの社会適応能力の育成を図り、将来健全な社会生活を営むことができるようになることを目的としています。

NEWS

学園だより「Vol.31 令和6年1月号」を掲載しました。

こんな子どもや、
ご家庭が対象です。

家庭・学校・社会での対人関係のもつれや
歪みなどの心理的情緒的な原因によって、
不安定になっている子どもが対象に
なります。具体的には次のようなことで
悩んでいる子どもです。

育て方が悪いの?
ウチの子ってどうしてこうなの?
なんで言うこときかないの?
どう向き合っていいかわからない

家ではお話しできるけど、外ではお話しできない子

お友だちと
仲良くしたいのにできない子

神経質な子、依存心の強い子、言動が年齢より幼い子

落ち着きがなかったり、
乱暴なことをしてしまう子

トイレの失敗が多い子、言葉が詰まってしまう子

生活リズムが崩れていて、学校に行けない子

何かしようとすると不安になったり、怖くなったりする子

まずは児童相談所へ

児童相談所が「施設での治療・支援を受けることが適当である」と認めた場合、入所・通所の手続きに進みます。

理念

子どものありのままを受け止め
子ども自身の成長する力を信じ
私たちはチームの力で子どもの今に寄り添い未来を変える

専門職員が
子どもに寄り添い
支援を行います。

さくらの森学園では、施設全体が治療の場であり、施設内で行うすべての活動が治療であるという「総合環境療法」の視点から、子どもの支援を行っています。子どもが無理をせずにいられる環境を整え、一人ひとりが抱える問題に取り組めるよう様々な専門職員が協同して支援を行います。

生活

安定した生活環境を整えます。

食事・遊び・勉強など日課に沿ってスタッフやその他の入所児童と生活します。基本的な生活習慣や、規則正しい生活リズム、集団の中で暮らすことのできる力を身に付けます。

教育

子どもの特性に応じた学習指導を行います。

地域の小中学校の特別支援学級が敷地内に併設されており、子どもの特性に合わせた学習支援をしています。

医療

子どもの心身の安定を図ります。

高知医療センター児童精神科と連携した治療のほか、地域の医療機関とも連携したり、非常勤医師と子どものケースカンファレンスを定期的に実施しています。また、看護師が健康管理と、怪我や体調不良のケアをします。

心理治療

一人ひとりの心に向き合い、一緒に考えます。

週に1回、心理士が子どもと過ごす時間があります。その中で、子どもと目標を確認した上で、遊んだり話したりしながら、心の問題に向き合い、一緒に考えます。

家族支援

ご家族の不安や悩みを一緒に考えます。

ファミリーソーシャルワーカーがご家族の声を聴き、子どもとの関わりについて一緒に考えます。ご家族の不安や悩みが解消でき、親子関係が再構築されるよう支援します。

アフターケア

退園した子どもをサポートします。

退園した子どもやご家族に定期的な様子伺いの連絡や家庭訪問を行い、生活状況を確認します。困りごとがあれば解決方法を一緒に考えたり、必要に応じて他機関とも連携を取り、問題解決に向けたサポートを行います。

自信をもって
いきいきと

子どもの心の葛藤や混乱を和らげながら、子どもが社会の中でいきいきと自信をもって自分の生活を送れるように支援しています。

入所

定員30

家庭から離れて集団で過ごすことにより、家庭の中では解決できない様々な問題の支援をします。

通所

定員15

自宅や施設、里親の元で生活する子どもを様々なプログラムを通して、一人ひとりが抱える問題や、関係性の問題の解決に取り組みます。月に1回からの通所も可能です。

6 の特徴

自然豊かな環境でありながら  先進的な技
術も取り入れ  一人ひとりの特性に沿った
質の高い支援を行っています。

1

一人ひとりの特性に沿った適切な支援

チーム一丸となり、様々な課題をもった子どもに対して、丁寧にアセスメントをし、適切な支援を行っています。

2

自然豊かな環境で、のびのびと

自然豊かな環境の中で、元気にのびのびと運動したり、植物を育てたりしています。夏には近くの清流・仁淀川に遊びにいきます。

3

充実した学習支援

教員免許所有の職員の比率が高く、遅れていた学力を取り戻す支援をしています。また受験生には家庭教師をつけ学習支援をしています。

4

IT化による業務の効率化

高知県内では他の児童福祉施設に先駆けて、児童の記録システムの導入やiPadを活用し、職員間での情報共有や子どもの支援に役立てています。

5

質の高いスタッフを育成

県内外の大学教授や児童精神科医などを招いての研修や、カンファレンスの場を設け、派遣研修にも積極的に参加し、質の高い職員の育成を行っています。

6

県内唯一の児童心理治療施設

家庭や地域で支えきれなくなった生き辛さを抱えた児童の支援と育成という広い視点に立ち、『総合環境療法』をもとに専門的な支援を行っています。

施設紹介

詳細をみる

敷地内には、男子棟が2棟、女子棟が1棟、
佐川小中学校の分教室が併設されている本館、
グラウンドなどがあります

1日の
ながれ
入所の場合

平日

7:00 起床
7:30 朝食 - 登校準備
8:10 分教室登校
12:20 給食
12:50 昼休み
15:30 下校 - 宿題 - おやつ - 自由時間
17:00 掃除
17:30 つどい
18:00 夕食 - 入浴
19:00 自由時間
21:00 小学生就寝
22:00 中高生就寝

休日

7:00 起床
7:30 朝食
9:00 掃除 - 園内活動 - 自由時間
12:00 昼食 - 自由時間
15:00 おやつ - 自由時間
17:00 掃除
17:30 つどい
18:00 夕食 - 入浴
19:00 自由時間
21:00 小学生就寝
22:00 中高生就寝

お休みの日は、生活棟でゆっくり過ごしたり、おやつ買いに行ったりします。

課題に取り組みやすくするため、
いろいろなルール・制限があります。

治療施設のため、家庭や他の施設よりも、一日のスケジュールやルールは明確に決められています。

ルール

人を傷つけたり、生活が乱れている時は、集団の生活から一旦離れて、個別ケアの時間をとります。個別ケア職員や生活支援スタッフ、心理士と、どうすればよかったのか上手くいかなかったことをふりかえります。

制限

基本的に、子ども一人での外出はできません。職員と一緒に外出します。自分で管理できる物とできない物(ゲーム・お金など)があります。また、子どもが安心安全に過ごすために身体接触は制限しています。

年間主要 行事

4月

入学式・始業式・花見

5月

端午の節句・いちご狩り

6月

ホタル観賞・百人一首

7月

七夕・終業式・流しそうめん

8月

デイキャンプ・ブドウ狩り・花火

9月

始業式・お月見

10月

秋祭り・ハロウィン

11月

もみじ狩り

12月

クリスマス会・終業式・餅つき

1月

初詣・始業式

2月

節分・お菓子作り

3月

ひな祭り・卒業式・修了式・離任式

さくらの森
学園だより

学園での生活や行事など、さまざまな便りをお届けします。
さくらの森学園だよりは年に4回の更新になります。

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まずは児童相談所へ
ご相談ください!

児童相談所を通じての手続きが必要です。まず児童相談所にご相談ください。児童相談所が「施設での治療・支援を受けることが適当である」と認めた場合、入所・通所の手続きに進みます。

【費用について】 ご家庭の前年の年収によって負担額が決まります。

児童相談所は、県の相談機関として子どもについての様々な相談に応じ、それぞれの問題解決に必要な指導援助を提供するところです。相談や検査についての費用は一切無料です。相談の秘密は固く守られます。 相談と指導には、児童福祉司(ケースワーカー)・児童心理司・医師(精神科医、小児科の嘱託医)など、専門の職員があたります。

高知県中央児童相談所
TEL.088-821-6700
高知県幡多児童相談所
TEL.0880-37-3159